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チームワークがひらく発想の新次元
会議で傷ついたことある方、お悩みの方にこの書籍を推薦いたします。なお、掲載に当たっては
著者 吉田 新一郎氏の許諾をいただいております。
以下は 中公新書 吉田 新一郎 著 「会議の技法」 からの抜粋です。
これまでの会議の問題点とこれからの会議の条件
●問題点
・会議の目的ないしねらいがはっきりしていない。
・メモを回すだけで十分なのに、わざわざ会議を設けて報告している。
・主旨説明の時間が大半を占め、自由闊達な話し合いの時間を設けていない。
・結論はすでにあるにもかかわらず、会議の場で決定したかのように見せ掛けるために会議を開催する場合がある。
・物事の決定の仕方がはっきりしない。確認がとられない。その場で何が決まったのかわからないことすらある。
・少数の人が会議を独占している。
・発言しない人、私語をする人、批判だけする人、人を笑い者にする人がいる。
・会議のもち方が形式的で柔軟性がなく、創造性を駆り立てる形態になっていない。
・時間通りに始まらない。終わらない。遅く来る人や早く帰る人がいる。
・会議の決定決定内容を実践する人が出席していないことがある。
・しっかりした進行が行われないので、話が横道にそれたり、くり返しが多い。
・楽しくない。雰囲気が重々しく、参加すること自体を避ける風潮がある。
●成功する会議の条件(以下は、本書の各章に記載されていることの要旨である)
・会議の5Wを押さえて、しっかり準備する。
・出席者が会議のねらいと討議すべき内容を共通認識する。
・出席者が進め方についてもしっかり合意している。
・安心して、誰もが発言できる雰囲気をつくる。
・会議の進行役を含めて、出席者各自の役割を明確にする。
・出席者は、発表するときのコツを把握する。
・進行役は、さまざまな会議の運営方法を身につける。
・出席者が積極的に参加・発言する。
・合意事項の確認と会議の反省を行なう。
・会議の終了イコール次のステップのはじまりということを自覚する。
・会議に必要なスキル(技術)をたえず磨く。
●求められているのことは、一人ないし数人に独占される会議から、みんなでいっしょにつくり出す会議への移行にほかならない。
会議の成否を左右するもの
@会議に参加する出席者の資質
A出席者の役割の明確化
Bさまざまな会議の運営方法を知っているかどうか。
●会議が有効な場合とは
@たくさんのアイディアを出し合うとき
Aたくさんの情報を共有し合うとき
Bものごとを決めるとき
●会議が効果的でないときとは
@出されたアイディアをまとめるとき
Aあるテーマに対して細かく分析・検討するとき
Bすでにまとまった考えを表現するとき・・・これら@〜Bは、一人ないし三人のほうが効率的である。
以上は抜粋です。会議における発言で いじめられたり、傷ついた経験をお持ちの皆様を勇気づける内容です、ご一読をお勧めいたします。
・・・以下は私の「ぼやき」です。
・・・「誰も発言しないから、私は気がついたことを会議で発言するだけなのに」
・・・「会議では、他のメンバーも、もっと発言してほしい」
・・・「会議で一言も発言せず、下を向いてるだけなら、会議に出てる意味がないと思いませんか」
● 会議でほとんど発言がない、特定のメンバーのみが発言する・・・こんな会議の主催者は「裸の王様」の可能性がありますね。・・・要注意・・・
第一章 歴史の教訓を生かさぬ日本人・・・タブーをつくり世界に笑われる
第二章 食い物にされる日本と日本人・・・沈黙、温和を美徳と考えるな
第四章 偽善・建前優先が日本をダメにする・・・横並び主義を捨てよ
第五章 現実を直視しない日本人・・・空理空論にウツツを抜かしていていいのか
P63 小・中学校の教員は、確かに多くの仕事があり、忙しいかもしれない。ところが民間の企業と比べると、その勤務体制はずっと楽なはずなのである。
もし少人数教育が絶対的に必要と考えるならば、その基準はどこにあり、一クラス何人なら本当の教育ができるのか、これをはっきり示してほしい。
その最大の理由は、国家が力を失っているという現実が目の前にあるからである。
P66 イジメが日本だけの問題とする報道には強く異議を唱えたい。
多くの反論があるのは承知で記すが、イジメについて相談を受けたらまず戦うことを提案しよう。・・・中略・・・時には子供と親が一体になって、いじめている相手に反撃してもよい。
P70 日本の犯したかっての戦争犯罪を認めるにはやぶさかではないが、中国、韓国といった隣国も同様の犯罪を犯しているという歴史的事実も知るべきであろう。
中国は第二次世界大戦後、人種、民族、言語もまったく異なり、宗教を生活の糧としているチベットを武力を用いて併合した。
また韓国も“反共”を旗印に遠い国の紛争であるベトナム戦争に介入し、多くのベトナム人を殺している。
したがって日本だけが古くから言い尽くされた言葉だが、謝罪外交、土下座外交を続けているという指摘も必ずしも的外れではないような気がしている。・・・中略・・・
なぜ日本があらゆる交渉においてつねに受け身に立たざるを得ないのか、これを考えることにしよう。
最大の原因は、小学校から大学まで、系統立った討論のやり方、交渉の仕方、説得の技法といったようなものを、まったく教えないままにきている点にある。